WORKS ないシゴト

ツボがわかる電柱広告

広告のど真ん中にボルトなんていらない

大阪・十三にある鍼灸院「十三 Private labo 整骨院」の電柱広告を企画しました。

クリエイティブのど真ん中に、看板を固定するためのでっかいボルトが刺さる。そんな広告媒体は、たぶん電柱広告だけです。普通なら邪魔でしかないこのボルトを「鍼(はり)」に見立て、ボルトの位置に顔のツボがぴったり重なるように設計した4面の広告です。

コンセプト

十三 Private labo 整骨院は、私が普段から施術を受けている整骨院です。先生とは施術中によく雑談をするのですが、ある日「集客のためにウェブ広告やポータルサイトへの掲載を考えているけど、費用がけっこうかかる」という話になりました。

施術を受けながら考えてみると、整骨院に来るのはほとんどが地元の人です。全国に届くウェブ広告より、もっとローカルな広告でいいのではないか。電柱広告なら1年間掲出できて、費用もそこまでかかりません。

そしてもうひとつ。電柱広告は、クリエイティブのど真ん中に看板を固定するボルトが刺さる媒体です。鍼灸院の広告なら、このボルトをそのまま鍼として使えるのではないか。

ここまでをその場で思いつき、その場で提案しました。その日のうちに家でラフビジュアルを作って先生にOKをもらい、すぐに電柱広告の代理店に問い合わせ。雑談から入稿まで、かなりのスピード感で進んだ案件です。

ボルトの位置は電柱ごとに違うので、4面それぞれで顔の位置とツボを変えています。目の下なら「四白」、口元なら「地倉」、頬なら「巨髎」、眉頭なら「攅竹」。どのツボを使うかは先生に監修してもらい、ボルトの高さから逆算して顔の角度やトリミングを決めました。

掲出

掲出したのは院のすぐそばにある1本と駅を挟んで反対側にある1本との2本で、それぞれ表裏の2面に掲出した計4面です。

コピーはツボの名前と「〇〇が気になる方へ」の一文だけ。あはき法と厚生労働省のガイドラインで鍼灸院の広告表現は厳しく制限されていて、「効果があります」も「美容鍼」も使えません。そこで効能ではなく「気になる方へ」と呼びかける形にし、院名の上の一言は「鍼灸なら」に落ち着きました。

クレジット

Client: 十三 Private labo 整骨院
Planner: 岡シャニカマ(ない)
媒体購入等: 株式会社東広