WORKS ないシゴト

きみょい植物展 in 六甲ガーデンテラス ~宇宙植物が生息する都市伝説ガーデン~

担当範囲
企画・コンセプト開発・世界観設定・ストーリー構築・コピーライティング・展示監修
公開日
2026/04/17
クライアント
六甲山観光株式会社

完全なフィクションだとつまらない

「宇宙人が地球人を観察するためのデバイスとして謎の植物が生えている」という都市伝説の世界観をベースに、「奇妙」と「可愛い」の境目ぐらいの異様な架空の植物を、あえて自然豊かな六甲ガーデンテラスに展示して、参加した人々が都市伝説の世界観に浸ることができるイベントを企画・制作しました。

株式会社人間との共同企画で、弊社は主に世界観設定からストーリー構築、コンセプト開発、各植物の都市伝説設定とキャプション執筆、展示監修を担当しています。

コンセプト

六甲山観光様からの依頼は「せっかく都市伝説の多い六甲山なので、都市伝説やUMAをテーマにしたイベントを実施したい」というものでした。
私自身、小学生の頃から関暁夫さんの書籍にハマり、社会人になるまで心の底から「この社会はフリーメイソンが動かしている」と思っていた危ない青年だったので、これまで使い道のなかった都市伝説リテラシーが発揮できる稀有な機会にワクワクしていました。

まず良質な都市伝説というのは「事実」と「フィクション」が多重構造で重なり合っているものだと考えています。六甲山の「ターボババア」も六甲ハイウェイの走り屋文化という事実の上に、おばあちゃんというフィクションが乗っかっているから信じたくなる。これが高速道路のない単なる山奥では弱いのです。

つまり、六甲山という都市伝説界隈でも有名な場所で都市伝説のイベントをするなら、ただの展示イベントではいけません。六甲山や六甲ガーデンテラスの自然豊かな立地や空間を活かさないとだめだと考えました。
それが都市伝説としてのリアリティを担保し、同時に低コストで没入感を演出することにつながります。

そこで、関西人には親しまれている六甲山だからこそ、あえて「知らないこと」「不可解なこと」が多いんだよということを発信するために、提案コンセプトを「未解の地、六甲山。」にしました。

六甲山は関西で広く親しまれ、観光地としても開拓されてきた身近な存在です。しかし開拓は進んでいるものの、山の奥にはいまだ解き明かされていない都市伝説や不思議な現象が数多く眠っている。六甲山は「未開拓」ではないけれど「未解決」のままの真実が積み重なっている場所なのです。

いくつか提案した中の1つが「地球外来種ガーデン」というアイデアでした。現実の六甲山という「事実」の中に、宇宙植物という「フィクション」を紛れ込ませることで、訪れた人が「これが本当だとしたら」と信じてみたくなる体験を作ろうと考えたのです。

こちらの案が採用され、タイトルはもっと親しみをもって家族連れでも来れるものにしようということで「きみょい植物展」に。併せてキャッチコピーには、SNSウケの良いキャッチーな展示が多く、ネタが豊富なイベントだとわかってもらえるようネットミームをアレンジし「草こえて、森こえて、もはや宇宙。」としました。

ストーリー

「きみょい植物展」は、六甲ガーデンテラスという自然豊かな場所に異様な植物を展示するという企画です。
しかし、ただ奇妙な植物を置くだけでは説得力のある都市伝説は生まれません。

そこで注目したのが、六甲山に古くから伝わるUFO目撃情報や宇宙人基地説です。この既存の都市伝説を活かし、宇宙人が日本人を観察するための調査デバイスとして植物を利用したという設定を構築しました。

また日本人は八百万の神々に代表されるように、自然の中に神性を見出し、自然と共生してきた民族です。この独特の自然観を持つ日本人を研究するため、宇宙人があえて「自然」を利用して情報収集を行っているという世界観を作り上げました。

展示内容

宇宙人が人類観察のために六甲山に送り込んだ15種の「宇宙植物」を、六甲ガーデンテラス内の「自然体感展望台 六甲枝垂れ」を中心とした園内各所に展示。それぞれの植物には見た目の造形だけでなく、2つずつの都市伝説ストーリーを設定し、展示キャプションとして展開しました。

主要な宇宙植物たち

ミマワリ
太陽ではなく人間の動きを追いかけ、大きな目玉で周囲を見渡すヒマワリ型の宇宙植物。「ミマワリの近くには宇宙人の基地が存在するらしい」「ヒマワリの写真を起用した作品がヒットする理由」など、身近な現象に宇宙植物の影響を見出すストーリー。

ゲラナダケ
ゲラゲラと笑い声を発することで地球人(特に関西圏)の気を大きくさせ、余計なことをしゃべらせて情報収集するキノコ型宇宙植物。「日本のバラエティー番組の笑い声を参考に作られた」「異常に盛り上がった商談は不当な契約を結ばされているかも」など、関西人の気質を逆手に取った設定。

コレトリソウ
人間が好みそうなモノをエサとして生やし、手を伸ばした瞬間に手を挟んでDNAと生体情報を収集するハエトリグサ型宇宙植物。「徳川埋蔵金ブームは宇宙人が仕掛けた罠だった」など、実在する現象を宇宙植物の仕業として再解釈。

煽リンゴ
青リンゴの表面に誰かを煽るような口元がついた宇宙植物で、実際に挑発の言葉を発する。「突如として治安が悪化した地域には煽リンゴが生息しているかもしれない」など、現代社会の煽り文化を反映した設定。

リアルセクシーダイコン
人間の足そっくりの形をした大根型宇宙植物。本家「セクシー大根」のブームから地球人が足の形に強く反応することに気づいた宇宙人が開発。地域ごとに足の形が微妙に異なるという設定も。

カイブンソウ
花弁の間から謎の文書を定期的に放出する宇宙植物。放出される文書は「デジャヴ鑑定士によるデジャヴ診断」「時空を超えたタクシー銀河交通」「自動販売機は全てつながっています」など、真偽不明の情報が記載されており、読んだ人の認識を微妙に歪ませる効果がある。

調査資料展示・未確認宇宙植物エリア

展望台内部の回廊には、宇宙植物を調査した架空の研究者「吉田(仮名)」による調査資料を展示するエリアを設置。都市伝説の真実味を高め、イベントの世界観を深掘りするドキュメントを展示しました。

また、正式展示には至らなかった「ボツネタ」として、未確認宇宙植物10種を紹介するエリアも併設し、展示の世界観に奥行きを持たせました。

SNSプロモーション

都市伝説調のショート動画コンテンツを企画・制作。ショートでよくある都市伝説紹介動画をパロディーし、各植物の特徴を紹介し、TikTok、Instagram、YouTubeで展開しました。

反響

@chobitcouple_kurumi

関西の面白スポット更新中✨ 本日は神戸で知らなきゃ損! 煽ってくる煽リンゴに、 ゲラゲラ笑うゲラナダケ🍄‍🟫 GWどこ行くか迷ってる人、 ここマジでアリ。 六甲山で開催中の “きみょい植物展”行ってきてんけど、 もう最初からツッコミ止まらん😂 意味わからん動きしてる謎の植物たちも… 薄暗いゾーンはちょいホラーでドキドキするし、 「これ誰が考えたん?天才すぎん?」ってなる世界観😂 しかもな、限定プリ撮れたり、 オリジナルグッズも全部クセ強すぎて最高😂 途中で煽リンゴに煽られながら買ったリンゴパイが 美味すぎてびっくりした🍎✨ ソフトクリームと合わせるの優勝すぎた… ちょびっとホラーで、 めっちゃおもろい! 新感覚イベントやったから、 今年のGWのおでかけ候補にぜひ👇 📍きみょい植物展 in 六甲ガーデンテラス ~宇宙植物が生息する都市伝説ガーデン~ (自然体感展望台 六甲枝垂れ内) 🗓 4月17日〜8月16日 ⏰ 10:00〜21:00(20:30最終受付) 💰 大人(中学生以上)1,000円 / 小人(4歳~小学生)500円(3歳以下無料) ※価格は税込 🚗 駐車場:1日1,000円 ※GW・お盆は1日2,000円 GWドライブにも最高🚗✨ #きみょい植物展 #六甲ガーデンテラス #PR #六甲山 #神戸旅行

♬ オリジナル楽曲 – ちょびっとカップル – ちょびっとカップル

掲載実績

雑誌
・月刊ムー(2026年5月号)

Webメディア
・電ファミニコゲーマー「目玉のあるヒマワリや笑うキノコが不気味すぎる。体験型展示イベント『きみょい植物展』が4月17日から8月16日にかけて六甲ガーデンテラスにて開催」(2026/04/14)
・まいどなニュース「六甲山に出現した『きみょい植物』とは!? 不気味で怪しい『宇宙植物』の、なにそれイベントが開催
・POPii「きみょい植物展 六甲2026 入場料・宇宙植物15種まとめ
・グルメプレス「4月17日(金)から開催する体験型展示イベント『きみょい植物展in六甲ガーデンテラス』オリジナルグッズ&限定グルメの情報公開!
・トラベルスポット「4月17日(金)から開催する体験型展示イベント『きみょい植物展in六甲ガーデンテラス』オリジナルグッズ&限定グルメの情報公開!
・Kiss PRESS「ウソかホントか分からない空間!六甲ガーデンテラス「きみょい植物展」で”宇宙植物”を観察しよう」(2026/04/28)

クレジット

Client: 六甲山観光株式会社

Creative Director: 山根シボル(人間)
Planner: 岡シャニカマ(ない)、山根シボル(人間)
CopyWriter: 岡シャニカマ(ない)
Designer: 山岡拓磨(人間)
Director: 武藤崇史(人間)、清水宏世(人間)
Engineer: 河本裕介(人間)
Molding: 造形工房四次元株式会社
Control Panel Fabrication: 株式会社ジューコー
Photographer: 三好治輝
BABY&MIMAWARI Creative: 久保田健二
Staff: 山﨑星5、コジロー、渡邊 和
Illust: にしむらみう
Producer: 花岡(人間)