WORKS ないシゴト

下請けの本音を代弁する「言いづら印」

担当範囲
企画 / コピーライティング
公開日
2024/02/06
クライアント
株式会社岡田商会

ハンコの文字はまともに読めない

大阪のハンコ製造メーカー岡田商会様から「愚痴ブレスト」のご応募がありました。

岡田商会様は低迷するハンコ市場の中でも「イラスト入りハンコ」や「キャラクターコラボ」など、これまでの固定概念に捉われない商品で成長を続けている、なんともイノベーティブな会社。
そのままで十分な気もしますが「もっと尖った企画がしたい!」とご相談いただいた次第です。

ブレストの中で弊社が「ハンコの文字はまともに読めないので、露骨に伝えられないメッセージを遠回しに伝えられるのでは?」と提案したところ、その場で企画として採用いただきました。

今回テーマにしたのは「下請けいじめ」です。

下請けいじめとは「買いたたき」や「理不尽な返品」など、発注側が優越的な地位を利用して受注側に不当な要求をする社会問題です。
これらは下請法で規制されているにも関わらず、多くの下請け企業は取引停止などの報復行為を恐れて本音が言えず、泣き寝入りしてしまっています。

発注側は「下請けいじめ」をしていることに気づいていない場合も多く、不健全な関係性を改善するためには下請け企業が本音を伝えることも重要です。

そこで、そんな“本音が言えない下請け企業”の背中を押すためのハンコ「言いづら印」を作りました。

「言いづら印」は下請け企業が言いづらい本音を、ハンコ特有の読みづらい書体で記した角印です。
社判の代わりに押すことで『言いづらいんですが…』というニュアンスも含めて本音を伝える事ができます。

買い叩かれた時に使える「そんなに安く出来ません」

キャッチコピーは「下請けいじめ対策」であることと、印鑑であることが一言で伝わるよう「下請けいじめに“判抗”せよ。」にしました。

製品ラインナップ

印面の文言は下請法に定められた11の禁止行為すべてに対応できるよう、11種類のラインナップを用意。
1つでも共感するものがあれば、あなたは「下請けいじめ」を受けているかもしれません。

本体はブラックな関係性を表現するために「黒水牛」で統一しました。

デジタル上でのコミュニケーションにも活用できるよう、電子印鑑とLINEスタンプも販売しています。

電子印鑑に対応
LINEスタンプとしても販売

購入される方はこちらのページをご覧ください。

企画監修:新田龍氏

「言いづら印」が社会的に意義のあるものになるよう、企画監修を働き方改革総合研究所の代表・新田龍様にお願いしました。
新田様には「下請けいじめ」の現状やその問題点などを細かくご教示いただき、「製品ラインナップを禁止行為に対応させる」というアイデアも新田様からのご提案です。

【新田様コメント】
実は2022年度において、下請法違反で公正取引委員会が指導・勧告した件数は過去最多の8671件に及んでおり、中には全国区でCMを流すような大手企業も含まれているのです。しかしそのような事案はほぼニュースになっておらず、また被害者側でも「何が下請法違反なのか」について知られていないため、気づかないうちに被害に遭っている企業も多いのではないでしょうか。

「⾔いづら印」は、そんな社会問題解決に寄与する、意義ある商品です。下請け企業から発注主に本音が気軽に言えない状況は業務上のストレスに直結しますし、業務上のストレスは、働く人の健康にネガティブな影響をおよぼし、労働コストの損失、医療費の増加など経済的な悪影響も与えてしまいます。

「⾔いづら印」をきっかけに、本音を気軽に伝えられる関係性になれば、心理的安全性が高まり、ひいては労働生産性も向上、日本経済にも好影響を与えることになるでしょう。

掲載実績

ITmedia「下請けの本音を代弁する「言いづら印」登場 「そんなに安く出来ません」など11種 LINEスタンプも
週刊大阪日日新聞「言いづらい本音、ハンコで代弁します
共同通信社「下請けの本音を知ってほしい! “判抗”するハンコ
WorkMaster「岡田商会、下請けいじめに判抗するハンコ「言いづら印」発売
BuzzFeedJapan「「やり直しならお金払って」「御社都合で減額しないで」言いづらい本音を代弁するハンコ「言いづら印」。中小企業やフリーランスの“最終兵器”に
FNNプライムオンライン「「その仕事はやりません」下請けの本音を遠回しに伝えるはんこ“言いづら印”が登場…どのように使ってほしいか担当者に聞いた
まいどなニュース「社印だと思ったら…「そんなに安く出来ません」!? 下請けの言いづらい本音をこめたハンコだった
@DIME「下請け企業に勤める人たちの言えない本音を代弁する岡田商会の「言いづら印」