WORKS ないシゴト

京都100本菖蒲

担当範囲
企画 / コピーライティング / 制作ディレクション / PR
公開日
2025/04/23

自宅で「菖蒲打ち」なんてやらない

着物を着た京都の女将が、端午の節句に地面に菖蒲を叩きつける。
そんな映像がSNSに流れ、「ああ、今年もあの季節か」と思っていただく方が少しずつ増えてきました。

この取り組みは、大西常商店・4代目女将の大西里枝さんが「菖蒲打ち」という文化を知ってもらうために、7年前から個人で始めたものです。2023年にはX(旧Twitter)でその様子が大きく話題となり、一気に注目が高まりました。

ただ、実際に菖蒲を買って自宅で菖蒲打ちをする人は、まだほとんどいません。そもそも菖蒲はどこで買えるのか知らないし、玄関先で地面に向かって菖蒲を打ちつけるなんて恥ずかしくて出来ない

それなら、大西さん自ら菖蒲を届ければいいのでは?
率先して大西さんがやってくれれば恥ずかしくないし、SNSで話題の“狂ったように地面をしばき続ける女将さん”を生で見ることができます。

そんな発想から「京都100本菖蒲」というイベントを開催することにしました。

イベント内容

このイベントでは2025年5月5日(端午の節句)に大西里枝さんが自転車に乗って、京都市内5カ所の会場を行脚。各会場では20人の参加者に菖蒲打ちを体験していただき、合計100人との菖蒲打ちを目指します。

各会場では菖蒲打ちの文化的意味を説明した後にお手本を披露し、菖蒲打ち初心者の方々にレクチャー。「嫌なヤツのことを思い浮かべて」など、プロならではのコツなどを伝えながら菖蒲打ちを体験してもらいました。

また、各会場では場所を提供してくださった会社さんの商品紹介や試食、ものづくりの紹介なども実施。地域の商いと節句文化を同時に楽しんでいただける時間となりました。

会場①「大西常商店」

会場②「若林仏具製作所」

会場③「京つけもの もり本社」

会場④「和田利工業」

会場⑤「鳴海餅本店」

反響

今回のイベントは「菖蒲打ち」の文化をより多くの人に知ってもらうことも目的の1つです。
そのため菖蒲打ちする大西さんの撮影&SNS投稿はオールOKとし、参加者個人からの投稿で当日は沢山の菖蒲打ち風景がタイムラインを賑わせました。

掲載実績

新聞
朝日新聞(2025/05/01)
京都新聞(2025/05/01)

Webメディア
まいどなニュース「京の老舗女将が豹変する節句の遊びが、参加無料の巡業イベントに!? 「これが菖蒲師と言う奴か…」」
京都いちばんち「女将と菖蒲で100本勝負!?伝統行事をいまに伝える「京都100本菖蒲」が2025年5月5日開催」
京都いちばんち「【現地レポ】京都100本菖蒲|女将が挑む伝統の本気菖蒲(勝負)!」

クレジット

企画・制作:ない株式会社、株式会社CHAHANG
菖蒲打ち係:大西里枝
会場提供:大西常商店、若林佛具製作所、京つけもの もり、和田利工業、鳴海餅本店
記録撮影:稲田大樹
アシスタント:多田宇輝